「音が鳴るだけで、部屋の空気が変わる」――はじめての音がくれたもの

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◆ ふと、手にした楽器。それは“音”というより“時間”だった。

ある日、たまたま中古ショップで出会った、小さなウクレレ。
軽くて、木の匂いがして、どこか懐かしい。

家に持ち帰り、そっと弦をはじいてみた。
最初の一音は、びっくりするくらい小さくて、頼りなかった。
でもその音が、部屋の空気をやさしく揺らした。

いつもと同じはずの部屋が、
たった一音で「音楽のある空間」に変わる。
それが、ちょっと嬉しかった。


◆ 音楽って、“誰かに聴かせるもの”じゃなくていい。

学生時代、音楽は「うまく演奏する」ことだった。
失敗しないように、間違えないように。
でも今は違う。

誰にも聴かせなくていい。うまくなくてもいい。
自分の部屋で、自分のために鳴らす音。
それだけで、気持ちがふっとほぐれる。

たとえば、雨の日。
たとえば、仕事で疲れて帰った夜。
その音は、言葉より静かに、やさしく自分を癒してくれる。


◆ 音が暮らしにあることは、音が心にあること。

楽器がある暮らしは、「音を出せる」暮らしじゃない。
音を受け止める時間”がある暮らしなのだと思う。

1日5分でもいい。
一音でもいい。
楽器を手にしたとき、
そこに“心を整える余白”が生まれる。

そしてそれは、
暮らしにとっても、人生にとっても、
案外とても大切なことなのかもしれない。


🎁あとがきにかえて|“弾ける”ではなく、“響く”日々を

音楽は、競わなくていい。
うまくなくていい。
ただ、鳴らしてみるだけでいい。

あなたの暮らしにも、ひとつ音を。
それだけで、今日という日が、
少しだけやわらかくなりますように。


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